自衛隊10年よりも、クリエイターの方が「圧倒的に辛い」。バトラー軍曹が元自衛官の経験を武器に、夢を諦めない理由

10年間、陸上自衛隊の最前線に立ち続けた元自衛官が、今はコンテンツの世界で戦っている。「肉体的な訓練より、クリエイターのメンタル面の方が圧倒的に辛い」——そう語るバトラー軍曹さんは、試行錯誤を重ねながら「職業系あるある」動画で50〜100万再生を安定的に生み出すYouTuberへと成長した。元自衛官の経験と分析力を武器に夢を切り拓いてきた軌跡を、率直に語ってもらった。

目次

自衛隊入隊からクリエイターへ——選び続けてきた道

ー クリエイター活動を始める前のことを教えてください。

バトラー軍曹:高校卒業後、約10年間陸上自衛隊に勤務していました。入隊したきっかけは、高校2年のときにリーマンショックで父の保険代理店が倒産したことです。家族を支えなければという思いから、衣食住が保証されて貯金もできる自衛隊を選びました。

ー 10年間勤めて、なぜ退職を?

バトラー軍曹:27歳頃に公認会計士という職業に出会って、「さらなる高みを目指したい」と思ったんです。結果的に資格取得は断念することになりましたが、新しい道を探したくて退職を決意しました。

ー それがYouTube活動につながったんですね。

バトラー軍曹:退職後に友人と農業系YouTubeチャンネルを立ち上げて、群馬県に移住してトマト栽培をしながら動画を撮っていました。でも4ヶ月で登録者が約300人と伸び悩んで。「自分のトーク力を鍛えないといけない」と思い、個人チャンネルの「バトラー軍曹」を開設したのがはじまりです。

ー チャンネル名の由来を教えてください。

バトラー軍曹:「バトラー」は自衛隊で使うレーザー光線装置の名前で、語呂が良くて愛着があったので採用しました。「軍曹」は退職時の階級が三曹で、「ケロロ軍曹」から着想を得て親しみやすい名前にしました(笑)。

50〜100万再生を生む「コンテンツ戦略」の裏側

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ー 今のスタイルに辿り着くまで、どんな試行錯誤がありましたか?

バトラー軍曹:最初は現役自衛官向けに昇進や資格の解説をしていたんですが、再生数が伸びなくて。次に解説系ショート動画(駐屯地ランキングや入隊アイテム紹介など)に切り替えましたが、爆発力に欠けていました。それで今の「職業系あるある」スタイルに辿り着いて、自衛隊に興味のない層にもリーチできるようになりました。

ー 「職業系あるある」がはまった理由は何だと思いますか?

バトラー軍曹:自衛隊って、知っているようで知らない世界じゃないですか。「あるある」という形式にすることで、自衛隊に興味がなかった人も「面白い」「初めて知った」と感じてもらえるんだと思います。

ー コンテンツ制作で特に力を入れていることは?

バトラー軍曹タイトルと脚本に最も時間と労力をかけています。撮影や編集は流れ作業でいいと思っていて。あと「出口戦略」として、投稿前に「どんなコメントが来るか」を想定してコンテンツを設計するようにしています。ネタ切れしないよう、すでに伸びているタイトルやワードを分析して応用することも意識していますね。

「レンジャー訓練より、クリエイター活動の方が辛かった」

ー 自衛隊ではレンジャー訓練も修了されているんですよね。クリエイター活動と比べてどちらが辛いですか?

バトラー軍曹:断然、クリエイター活動の方が辛いですね(笑)。肉体的なきつさは自衛隊の方が上ですが、収益が数百円になるときの精神的な恐怖はそれとは比べものにならないくらい大きい。メンタル面では、クリエイター活動の方が圧倒的に辛いと感じています。

ー そんな状況で、どうやって続けてこられたんですか?

バトラー軍曹「精神的な保険」があったことが大きいと思います。自衛隊への再任用制度があること、アルバイトでも収入を得られるという安心感。追い詰められすぎない環境が、続けられた理由のひとつだと思っています。自衛隊で同期と一緒に苦しい訓練を乗り越えてきた経験も、「諦めない」メンタルを作ってくれたと思いますね。

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FANMEは「クリエイターにとっての事務所・マネージャー」

ー FANMEを使い始めたきっかけを教えてください。

バトラー軍曹:いろんなSNSリンクを一元化する自分専用のホームページとして活用できる点に魅力を感じました。複数のSNSをまとめてファンに届けられるのが便利で。

ー 実際に使ってみていかがでしたか?

バトラー軍曹:投げ銭イベントの定期開催や、費用ゼロでのグッズ作成システムなど、収益の可能性を広げるサポート体制がすごくよかったです。FANMEって、クリエイターにとっての事務所・マネージャーのような存在だと思っています。個人でやっていると難しい部分を、しっかりサポートしてくれる。

次の夢は「元自衛官御用達」のアパレルブランド

ー これからの目標を聞かせてください。

バトラー軍曹:インナーアパレル事業を立ち上げたいと思っています。防寒性・速乾性に特化した製品で、まずはインソールの開発から進めているところです。自衛隊での長距離訓練で足の痛みに悩んだ経験が出発点で、「元自衛官御用達」という信頼性のあるカテゴリを日本に浸透させていきたいんです。

ー なぜアパレル事業を?

バトラー軍曹:ビジネスを経験してみたいという思いがずっとあって。公認会計士を目指していた頃からの影響もあります。将来的には自衛隊だけでなく、バーテンダーや美容師、営業職など一般の職種にも展開していきたい。クリエイターとしての発信力と、自分が作ったプロダクトを掛け合わせていきたいと思っています。

ファンへのメッセージ

バトラー軍曹:いつも応援ありがとうございます。このチャンネルを通じて、自衛隊の仕事内容を知ってもらい、「生まれて初めて自衛隊のことが分かった、面白かった」と言ってもらえるように、これからも頑張っていきます。みなさんの声が、毎日の活動の力になっています

「自衛隊よりクリエイターの方が辛い」という言葉が、ずっと頭に残っています。レンジャー訓練を修了した人がそう言うのだから、クリエイターとして生き続けることがどれだけ孤独で厳しい道かが伝わってきます。それでも分析し、工夫し、前に進み続けるバトラー軍曹さんの姿は、挑戦するすべての人への静かなエールのように感じました。ンミ!

プロフィール

バトラー軍曹

経歴: 高校卒業後、陸上自衛隊に約10年勤務(レンジャー訓練修了)。退職後、農業系YouTubeチャンネルを経て個人チャンネル「バトラー軍曹」を開設。自衛隊の「職業系あるある」動画で50〜100万再生を安定的に記録するYouTuberに。

SNS:YouTube・TikTok・Instagram

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