新卒で勤めた職場での過酷な日々から逃げるように始めた配信が、今の自分を作った。VTuberとしてデビューし、コスプレ活動でも結果を出しながら、それでも「本業はストリーマー」と言い切るよあけさん。FPSゲームに人生をかける理由と、ファンとの距離感、そして揺れながらも続ける理由を聞いた。
配信を始めたのは「逃げ」だった
ー これまでの経歴を教えてください。
よあけ:新卒で入った職場で働いていたんですけど、それがめちゃくちゃ辛くて。逃げ道みたいな感じで、暇つぶしにスマホアプリで配信を始めたんです。「スプーン」っていうアプリなんですけど、そこでだんだんファンが増えてきて、アプリ内では大手になったんですよ。でも、なんか天井が見えてきてしまって。
ー そこからVTuberへの転身は?
よあけ:スプーンって出会い目的のリスナーさんも多くて、それがだんだんしんどくなってきたのと、もっと広い場所でやりたいという気持ちが出てきて。それでVTuberになることを勧めてもらって、約1年半でコツコツ貯めた200万円を使ってデビューしました。
ー 200万円、すごい決断ですね。
よあけ:そうなんですよ(笑)。費用を回収するまで頑張るぞ!って決めて始めたんですけど、コスプレを同時に始めたらそっちが予想以上にうまくいっちゃって、あっという間に回収できてしまって。目標を達成したら逆に目標を見失うっていう(笑)。

「Apexで好きな人ができた」。ゲームが本気になった理由
ー ゲーム配信に本気になったきっかけはあったんですか?
よあけ:最初はゲームをそんなにやってなかったんですよ。でもApexを通じて好きな人ができて。その人のことを追いかけるためにゲームを上達しようと思ったのが、本気になるきっかけでした(笑)。恋愛って人を変えますよね。
ー その後、会社員も辞めたんですよね。
よあけ:会社の人間関係がしんどくなって、それならゲーム配信に集中しようと思って辞めました。今思うと、辛いことが積み重なるたびに、その分だけ活動に向き合ってきた気がします。
ー 名古屋への移住もそういう流れで?
よあけ:好きな人が名古屋にいたので、「引っ越します!」って決めて行きました(笑)。3年くらい住んで、その後は大阪の芸能事務所に誘われて移籍したんですけど、その事務所が設立直後で解散してしまって。でも今は新しい神奈川のeスポーツチームにストリーマーとして所属できたので、結果的には良かったなと思っています。
「本業はストリーマー」。収入の柱はコスプレでも、心の軸はゲーム

ー 今の活動のメインは何ですか?
よあけ:心はストリーマーなんですよ。でも現実の収入の柱はコスプレ関連で、案件とか写真集とかFANBOXとか。ゲーム配信だけで生活できるレベルにはまだ届いていなくて。でも、究極の目標はゲーム配信だけで食べていくことなんです。
ー それを目標にする理由はなんでしょう?
よあけ:純粋に、ゲームが好きだからだと思います。コスプレも楽しいし結果も出てるけど、配信でリアルタイムにファンの皆さんと一緒に何かを積み上げていく感覚って、他では得られないんですよ。画面越しだけど、確実に繋がっているっていう感じがして。
ー 配信はどれくらいやっているんですか?
よあけ:多い月は200時間以上、毎日8時間以上やってる月もあります。自分の中では「労働」だと思ってやっていて(笑)。仕事がない日は基本ずっと配信しています。
SNS流入とコアファンの育て方

ー ファンはどこから来ることが多いですか?
よあけ:新規の方はほとんどXからですね。写真を見て「顔が好き」「コスプレかわいい」ってなって来てくれる感じ。でも、配信から来てくれるファンの方が深く関わってくれるんですよ。
ー どんな違いがあるんですか?
よあけ:XやInstagramは写真に反応してくれるカジュアルなファンが多いのに対して、配信はリアルタイムで一緒にいる感覚があって。表情とか声のトーンとか、喜んだり悔しがったりする瞬間を共有できるじゃないですか。それを繰り返すうちに、関係性が深くなっていくんですよね。Twitchってスパチャがメインじゃなくてサブスクや投げ銭が中心なので、そういう長く応援してくれるコアなファンをどれだけ作れるかが大事だと思っています。
FANBOXとFANMEの使い分け。写真集がモチベーションをくれた
ー FANBOXはどんな使い方をしていますか?
よあけ:FANBOXは私生活の近況報告がメインですね。1万円プランには30分の通話特典があって、何年も続けてくれているコアなファンの方がいて。通話では私も相手の近況を聞いたり、友達みたいに話すこともあって、すごく特別な時間ですね。ただ、Xの仕様変更でURL付き投稿が伸びにくくなってから宣伝がしにくくなって、加入者が半分くらいになってしまったのが課題で。
ー FANMEを使い始めたきっかけは?
よあけ:運営の方から声をかけていただいて。「うまくいかなければやめればいい」くらいの気持ちで試してみたんですけど、水着写真集を販売したら予想以上の売上があって。あ、ここって本当に買ってもらえるんだって、活動のモチベーションにもなりましたね。


ー FANBOXとFANMEでコンテンツは変えていますか?
よあけ:FANBOXにはない写真をFANMEで提供しています。ランキングイベントがあると、コアなファンの方が「次のイベント頑張ろう」って準備してくれていて。購入する対象があること自体がファンにとっての楽しみになっているみたいで、それが嬉しいですね。
ガチ恋は断る。でもファンとは「友達みたいに」
ー ファンとの距離感はどう考えていますか?
よあけ:彼氏ができたらオープンにするスタンスで、ガチ恋は最初からお断りしています。それで離れる人は離れていいと思っていて。長く応援してほしいから、変に期待を持たせるよりも正直でいたいんですよね。
ー 通話特典では、どんな話をするんですか?
よあけ:相手の近況を聞いたり、仕事どうとか、最近何かあった?とか。友達と話すみたいな感じですね。私も話したいことを普通に話したりして。なんか、特別すぎない関係性が続くんだと思います。
ー 「病みツイート」もよくするって聞きました。
よあけ:隠し事ができないタイプで(笑)。病んでたり調子悪いときはそのままSNSに出てしまって。でもファンの方や友達が「よちよち」ってしてくれると気持ちが切り替わるんですよね。無理に明るくするより、正直でいる方が私には合ってると思っています。
月1回以上の撮影会。オフラインで会う喜びを作りたい

ー リアルイベントはどんな活動をしていますか?
よあけ:以前はコンカフェにゲスト出勤することをオフ会代わりにしていたんですけど、どうしても単価が高くなりがちで、ファンの方にたくさん使わせてしまうのが気になっていて。私のファンはネット特化型で、リアルには少人数しか来ないけど、来てくれた方がすごく使ってくれる傾向があって。だから、もっとカジュアルに来れる撮影会を自分で企画しようと思っています。
ー 撮影会はどんな内容ですか?
よあけ:コスプレや私服の私をファンやカメラマンの方に撮ってもらうスタイルです。撮った写真をSNSで使う場合は私に確認してもらって、加工してから許可するようにしていて。ファンの方が自分の撮った写真がバズると喜んでくれて、それもひとつの楽しみになっているみたいで。今年は月1回以上を目標にしていて、直近の撮影会では新規の方も来てくれて、手応えを感じています。
「倍稼げないならやめる」。それでも続ける理由
ー 引退も考えたことがあると聞きました。
よあけ:今年いっぱいで全部やめて企業に転職しようって思っていたんです。私の中に「同じ歳の人たちの年収の2倍稼げないならやめる」っていう信念があって、正直今その引退ラインに近づいてきているなと感じています。
ー それでも続けることにしたのは?
よあけ:今のeスポーツチームに所属できたことが大きくて。もう少しだけ頑張ってみようかなって。あと、結婚したら引退しようと思っていたんですけど、ファンの方から「続けてほしい」って言ってもらえて。活動が生活を脅かさない範囲であれば続けていきたいとは思っています。
ー 最後に、ゲーム配信にこだわり続ける理由を改めて聞かせてください。
よあけ:流行りのゲームを数字のためにやり続けるのは違うと思っているんですよ。得意なFPSで、本当に上手くなりながら、応援してくれるファンの方と一緒に成長していきたい。それが、私にとってのストリーマーとしての理想の形なので。
ファンへのメッセージ

よあけ:いつも本当にありがとうございます。配信でコメントしてくれたり、撮影会に来てくれたり、FANMEやFANBOXで応援してくれたり、みなさんがいるから続けられています。今年はもっとリアルで会える機会を増やしていきたいので、ぜひ来てもらえると嬉しいです。一緒にもっと楽しくしていきましょう!

「逃げ」で始めた配信を200万円投じて本業へ変えた覚悟と、月200時間もの配信を「労働」と言い切るプロ意識に圧倒されたンミ!数字に媚びず、あえてガチ恋を断り「友達」のような誠実な距離感を貫くよあけさん。その飾らない強さが、多くの人を惹きつけるのだと感じたンミ!


よあけ
経歴: 新卒で入った職場を経て、スマホアプリ「スプーン」での配信活動を開始。約1年半で200万円を貯め、5年前にVTuberとしてデビュー。コスプレ活動でも成果を上げ、会社員を経てフルタイムのストリーマーへ転身。神奈川のeスポーツチームにストリーマーとして所属。
所属:SYRALE(シラル)
SNS:X・Instagram・Twitch

