新卒で管理栄養士として働きながら、ある日SNSに投稿した写真が突然バズり、グラビアアイドルへ転身。それでも「会社員は辞めない」という選択を貫き、今もダブルワークを続けている絃花みきさん。ファンコミュニティで無料会員含め1万人近くを抱えるクリエイターが、ファンとの関係や活動のリアルを語り尽くした。
副業のつもりで始めたSNSが、グラビアへの道に
ー クリエイター活動を始めたきっかけを教えてください。
みき:最初のきっかけは、正直すごく地味な理由で(笑)。管理栄養士って給料が低くて、何か副業できないかなと思ってSNSを始めたんです。自撮りとかいろいろ投稿していたんですが、ある時、友達と海に行った時の写真が1枚すごくバズって。そこからグラビアの事務所にスカウトしていただいて、気づいたらグラビアアイドルとしてデビューしていました(笑)。

ー 自分で「グラビアをやろう」と動いたわけじゃなかったんですね。
みき:そうなんです。ただ副業のつもりで投稿していただけなんですよね。それがバズって、声をかけてもらって、という流れだったので。「なんかすごいことになってきたな」って感じでした(笑)。
会社員を辞めない、現実的な理由

ー グラビアデビューしても、会社員を辞めなかった理由は?
みき:年金や保険って、個人でやると全部自分持ちじゃないですか。会社員だと半分会社が払ってくれるし、家を借りる時の審査も全然違う。「社会的信用」みたいなものを手放したくなかったんですよね。フリーランスでバリバリ稼いでいる人でも、賃貸の審査が通りにくいって話、けっこうあるじゃないですか。そういう現実的なところをちゃんと考えて、会社員を続けることにしました。
ー 保育園で「SNSをやめるか、退職するか」と迫られたこともあったそうですね。
みき:そうなんです。園長に呼ばれて、どちらかを選べと言われて。どちらも嫌だったんですけど(笑)、それならSNSに理解がある職場に移ろうと決めて。企業のSNS運用やコンサルをやる会社に転職しました。今は食品系の会社で働いています。
アンチは、やり返し続けたら消えた
ー 活動初期、アンチへの対応で苦労したことはありますか?
みき:最初はアンチがめちゃくちゃ多かったんですよ。でも私、アンチと戦うタイプなので(笑)。ちゃんとやり返していたら、だんだんいなくなっていきました。最近はスルースキルも身についてきて、ブロックで対処することも増えてきましたけど。SNSって、メンタルが強くないと続かないなとしみじみ感じます。
ー 戦い続けられたのはなぜだと思いますか?
みき:応援してくれる人がいたからですかね。アンチの声より、「好きです」って言ってくれる人の声の方が確実に大きいんですよ。それが支えになっていたと思います。
ファンクラブ運営のリアル

ー ファンクラブはいつごろからSNS活動と並行してきたのですか。
みき:コスプレイヤーさんたちがファンコミュニティを使っているのを見て、サブスクで継続的にファンの方と繋がれるのがいいなと思って始めました。今はたくさんの方に支えていただいています。
ー 有料会員の中に10万円プランの方もいると聞きました。どんな方なんですか?
みき:これがすごく不思議で(笑)。何も要求してこないんですよ。メッセージも来ないし、特別なものを求めてる感じでもなくて、ただずっと応援してくれている。「投げ銭」に近い感覚で入ってくださっている方が多いみたいで。こちらは本当にありがたいという気持ちしかないですね。
ー ファンとの距離感はどうやって作っていますか?
みき:私、わりとファンとの距離感を大切にしているタイプで。DMの返信は、質問や相談をしてくれた方や、オフ会に来てくれた方に限定しているんです。全員に返すのは難しいですし、特別感も出したくて。クリスマスやバレンタインなどのタイミングでオフ会を開いて、直接会える機会も作るようにしています。
FANMEを始めた理由

ー FANMEも使い始めたきっかけを教えてください。
みき:ファンコミュニティだけだとリスクがあるなと思って。プラットフォームが一つだと、何かあった時に一気に影響を受けてしまうので。FANMEはファンコミュニティとは違う層のファンの方に届けられる場所として活用しています。今はファンコミュニティとFANMEでコンテンツを差別化していきたいなと考えていて、FANME限定の衣装コンテンツも考えているところです。
ー 新しい機能で使ってみたいものはありますか?
みき:サブスク機能とファンレターへの返信機能があったら嬉しいですね。継続的にファンの方と繋がれる仕組みは、どのプラットフォームにも欲しいなと感じています。
撮影は全部ひとり。ホテルで自撮りするわけ


ー コンテンツはどうやって制作しているんですか?
みき:ファンクラブの更新は、基本全部ひとりで自撮りです。写真集を作る時だけカメラマンにお願いしていますが、普段はひとりでやっています。撮影場所はホテルが多くて。自宅で撮ると「家感」が出てしまって、毎回同じ雰囲気になりがちなんですよ。ホテルの方が非日常感が出るし、ファンの方も飽きにくいと思って。
ー 衣装はどこから調達しているんですか?
みき:ファンの方が欲しいものリストから送ってくれることが多くて、自分で買うことがほとんどないんです。「この衣装で見たい」って選んで贈ってくれるのが嬉しくて。ただ、消化が全然追いつかなくて、部屋がトランクルームを借りるぐらい衣装でいっぱいになってます(笑)。
SNS発信の苦労と模索
ー SNSはどのプラットフォームを主に使っていますか?
みき:XはInstagramより得意なんですよね。Instagramはなんとなく伸び悩んでいて。最近はグラビア系の写真への規制が厳しくて、違反判定や削除になることも多くて困っています。Xもアダルト系と判定されて赤BANやシャドウBANになるリスクがあって。どこで発信していくかを、今すごく考えています。
ー 今後の方向性は?
みき:グラビアアイドルという肩書きに縛られず、SNSをもっと幅広く活用していきたいと思っていて。栄養士の資格があるので、Instagramのリールで料理動画にも挑戦してみたいなと。グラビアを見てくれている人が「この人、料理もするんだ」って思ってくれたら、それが新しい繋がりになる気がして。私生活を投稿しているInstagramアカウント(フォロワー約9,000人)も、もっと育てていけたらと考えています。


「楽しくないと続かない」体づくりの哲学
ー プライベートはどう過ごしていますか?
みき:オフはほぼアニメですね(笑)。最近はBORUTOにハマっていて、原作が面白いと聞いてアニメから入りました。
ー スタイル維持のために何かしていますか?
みき:水泳をしています。幼少期から習っていて、全身を使うし、楽しく続けられるんですよね。仕事終わりの夜にジムのプールへ行って泳ぐと、疲れてぐっすり眠れるので一石二鳥で。地味な筋トレは続かないタイプなので(笑)、「好きなことで動く」が私には合っていると思います。
ファンへのメッセージ
みき:衣装を贈ってくれたり、ずっと応援し続けてくれたりして、本当にありがとうございます。ファンの方がいてくれるから、私は活動を続けられています。これからはグラビア以外のいろんな顔も見てもらえるようにしていきたいので、どんな方向に進んでも一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

バズをきっかけに人生が動き出しても、会社員という選択を手放さず、自分なりの現実と向き合い続ける姿がとても印象的だった。華やかに見える活動の裏にある葛藤や工夫、そしてファンへの誠実な向き合い方に、彼女らしさが詰まっている。これからどんな形で広がっていくのか、楽しみンミ!


絃花みき
経歴: 新卒で管理栄養士として勤務。SNSに投稿した海での写真がバズったことをきっかけにグラビア事務所からスカウトされデビュー。その後SNSに理解のある企業へ転職を重ね、現在は食品系企業に勤めながらクリエイター活動を継続。
所属: 個人(フリーランス)
SNS: X・Instagram

